医薬経済オンライン

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白血病になった社長・患者になって気付いたMRの課題

生死を彷徨いながら感じたこと

第11回

アプシェ代表取締役社長 昌原清植

2015年9月15日号

 骨髄移植後に襲った激痛、カビが生えたように真っ黒な状態となった口内炎、下痢と頻尿——。私の精神状態は限界まで達しました。そんな時期に忘れることができない出来事が2つありました。 まずは「カロナール」の服用を巡る一悶着です。 ある日の夜半のこと。口内炎が痛くてたまらず、まったく眠れません。そこで看護師さんにカロナールをくれるように頼みました。ところが、「昌原さん、もう効かないから」と言って取り合いません。そんなやり取りが2度ありました。 私はイライラしていました。実は医師から1日合計2500㎎まで、カロナールの服用許可をもらっていたからです。ご存じのように、鎮痛薬としてのアセトアミノフェン(カロナール)はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)に比べて作用がはるかに穏やかです。血小板が減少している我われ移植患者はNSAIDsが使えないので、効きも限...  骨髄移植後に襲った激痛、カビが生えたように真っ黒な状態となった口内炎、下痢と頻尿——。私の精神状態は限界まで達しました。そんな時期に忘れることができない出来事が2つありました。 まずは「カロナール」の服用を巡る一悶着です。 ある日の夜半のこと。口内炎が痛くてたまらず、まったく眠れません。そこで看護師さんにカロナールをくれるように頼みました。ところが、「昌原さん、もう効かないから」と言って取り合いません。そんなやり取りが2度ありました。 私はイライラしていました。実は医師から1日合計2500㎎まで、カロナールの服用許可をもらっていたからです。ご存じのように、鎮痛薬としてのアセトアミノフェン(カロナール)はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)に比べて作用がはるかに穏やかです。血小板が減少している我われ移植患者はNSAIDsが使えないので、効きも限界

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