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OBSERVER

松森浩士・松森ファーマコンサルティング代表

2015年9月1日号

体力のあるうちに統廃合を──政府が後発品使用比率を20年までに80%とする新目標を掲げました。後発品メーカーにとっては厳しい側面もあるようです。松森 現在、後発品メーカー各社は新薬メーカー系のオーソライズドジェネリック(AG)に価格で対抗しようとしている。日本では2年に1度、市場実勢価を反映し、薬価を引き下げられるが、価格破壊的な競争が起き、自ら薬価を下げてしまえば間違いなく後発品メーカーの体力は弱まる。将来、かなり厳しい状況に陥るだろう。大型品の特許切れが続けばいいが、17〜18年以降は急激に減っていく。その一方で、後発品需要拡大に備えて設備投資をして製造量を増やさなければならない。 製造原価を下げる能力のあるメーカーには有利に働く。とくに外資大手にとっては原薬価格や製造コスト面などで有利だ。これまでブランド力や日本のカスタマーニーズに合わせる認... 体力のあるうちに統廃合を──政府が後発品使用比率を20年までに80%とする新目標を掲げました。後発品メーカーにとっては厳しい側面もあるようです。松森 現在、後発品メーカー各社は新薬メーカー系のオーソライズドジェネリック(AG)に価格で対抗しようとしている。日本では2年に1度、市場実勢価を反映し、薬価を引き下げられるが、価格破壊的な競争が起き、自ら薬価を下げてしまえば間違いなく後発品メーカーの体力は弱まる。将来、かなり厳しい状況に陥るだろう。大型品の特許切れが続けばいいが、17〜18年以降は急激に減っていく。その一方で、後発品需要拡大に備えて設備投資をして製造量を増やさなければならない。 製造原価を下げる能力のあるメーカーには有利に働く。とくに外資大手にとっては原薬価格や製造コスト面などで有利だ。これまでブランド力や日本のカスタマーニーズに合わせる認識が

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