弁当営業さえも「世知辛い」MR
外資企業は価格カット、医師にサインさせ「配布」
2015年9月1日号
09年に米バラク・オバマ大統領が来日した際の晩餐会で、懐石料理を用意した日本料理店「なだ万」。その「なだ万」の弁当が、ただで食べられるとなれば、忙しい医師でも少しは無理して時間をつくってくれるかもしれない。そんな淡い期待を抱いてか、製薬企業が主催する製品説明会で医師に提供する弁当への需要が高まっている。
「なだ万」の弁当デリバリーサービスの担当者は、「2000〜3000円の弁当を中心に製薬企業からの注文があります」と語る。
注文が増加したのは、製薬業界で医療関係者への接待規制が強化された12年頃からだ。医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(メーカー公取協)により、医療情報活動での飲食提供の上限が1人当たり5000円に抑えられた。弁当代も3000円に制限されたが、5000円の外食よりも「高級感」が出せるということで、高級料亭の弁当に人気が集まった。
このような...
09年に米バラク・オバマ大統領が来日した際の晩餐会で、懐石料理を用意した日本料理店「なだ万」。その「なだ万」の弁当が、ただで食べられるとなれば、忙しい医師でも少しは無理して時間をつくってくれるかもしれない。そんな淡い期待を抱いてか、製薬企業が主催する製品説明会で医師に提供する弁当への需要が高まっている。
「なだ万」の弁当デリバリーサービスの担当者は、「2000〜3000円の弁当を中心に製薬企業からの注文があります」と語る。
注文が増加したのは、製薬業界で医療関係者への接待規制が強化された12年頃からだ。医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(メーカー公取協)により、医療情報活動での飲食提供の上限が1人当たり5000円に抑えられた。弁当代も3000円に制限されたが、5000円の外食よりも「高級感」が出せるということで、高級料亭の弁当に人気が集まった。
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