医薬経済オンライン

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白血病になった社長 患者になって気付いたMRの課題

骨髄移植後の凄絶な日々

第10回

アプシェ代表取締役社長 昌原清植

2015年9月1日号

「急性リンパ性白血病でほぼ間違いがありません」 12年12月26日に、衝撃の宣告を受けてから10ヵ月が経っていました。苦しい抗がん剤治療、思いもよらぬサイトメガロウイルス網膜症の発症など紆余曲折がありましたが、13年10月1日、ついに骨髄移植の日を迎えました。「昌原さん、いよいよですね」 ひとりの医師が私のベッドサイドを訪れて、声を掛けてくれました。私の気持ちは比較的冷静で、病室を見回しながら、こう心の中でこう呟いていました。「同室の患者さんが移植を受けたときは複数の医師が立ち会っていたじゃないか」 寂しがり屋なのです(笑)。でもそんな余裕もすぐに消えました。 いよいよ骨髄移植が始まるのですが、手術室などに移るわけではありません。いつもの6人部屋の、いつものベッドの上です。 ドナーが善意で提供してくださった大切な骨髄バッグが運ばれてきました。普通の点... 「急性リンパ性白血病でほぼ間違いがありません」 12年12月26日に、衝撃の宣告を受けてから10ヵ月が経っていました。苦しい抗がん剤治療、思いもよらぬサイトメガロウイルス網膜症の発症など紆余曲折がありましたが、13年10月1日、ついに骨髄移植の日を迎えました。「昌原さん、いよいよですね」 ひとりの医師が私のベッドサイドを訪れて、声を掛けてくれました。私の気持ちは比較的冷静で、病室を見回しながら、こう心の中でこう呟いていました。「同室の患者さんが移植を受けたときは複数の医師が立ち会っていたじゃないか」 寂しがり屋なのです(笑)。でもそんな余裕もすぐに消えました。 いよいよ骨髄移植が始まるのですが、手術室などに移るわけではありません。いつもの6人部屋の、いつものベッドの上です。 ドナーが善意で提供してくださった大切な骨髄バッグが運ばれてきました。普通の点滴と

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