医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

From Local to Global 私と公衆衛生

ヘルスケアリートが病院を救う

第83回

日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)

2015年9月1日号

 全国で約8540ある病院施設のうち、公的病院数は1630(19%)、ベッド数では全体の15%(13年、医療施設調査)と、我が国の病院病床は民間病院のほうが圧倒的に多く、日本の医療に民間病院の貢献は欠かせない。  87年の第1次医療法改正により病院病床が制限されることとなったため、駆け込み増床が増えた。その頃に建築された病院は旧耐震基準のまま築30年以上が経過し、これから更新時期を迎える。14年9月1日現在の病院耐震化率は67%である。  国民医療費のうち、病院に分配されるのは入院で全体の35.6%、外来で14.7%と、全体の約半分、19兆円である。このうち、人件費に約46%、医薬品・医療材料に約30%、あとは委託費や光熱水道費だ。公的病院は建て替えに際し、何らかの補助が期待できるが、民間病院はそうはいかない。医療費の伸びが抑制されるなかで、民間病院の資金繰りをどのようにすれ...  全国で約8540ある病院施設のうち、公的病院数は1630(19%)、ベッド数では全体の15%(13年、医療施設調査)と、我が国の病院病床は民間病院のほうが圧倒的に多く、日本の医療に民間病院の貢献は欠かせない。  87年の第1次医療法改正により病院病床が制限されることとなったため、駆け込み増床が増えた。その頃に建築された病院は旧耐震基準のまま築30年以上が経過し、これから更新時期を迎える。14年9月1日現在の病院耐震化率は67%である。  国民医療費のうち、病院に分配されるのは入院で全体の35.6%、外来で14.7%と、全体の約半分、19兆円である。このうち、人件費に約46%、医薬品・医療材料に約30%、あとは委託費や光熱水道費だ。公的病院は建て替えに際し、何らかの補助が期待できるが、民間病院はそうはいかない。医療費の伸びが抑制されるなかで、民間病院の資金繰りをどのようにすればい

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence