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OBSERVER

山本修一・千葉大学医学部附属病院長(国立大学附属病院長会議常置委員長)

2015年8月15日号

厳しい改定を覚悟している──国立大学病院(42大学45病院)の14年度収支が計84億円の赤字だと聞きました。山本 各施設で事情は異なると思うが、共通点は3つある。ひとつ目は消費税増税分の補填が不十分だったことだ。消費規模が大きい施設ほど持ち出しになっている。 2つ目は、14年度診療報酬改定が大学病院にとってマイナス改定だったこと。なかでも特定集中治療室(ICU)管理料が大きい。「管理料1」を取得すれば、従来の点数の倍を算定できることになった。ところが、新たに面積要件が加わった。面積なんて将来的に要件になると誰も思っておらず、千葉大学医学部附属病院もつい数年前にICUを改修したばかりで要件をクリアできなかった。これはかなり影響が大きい。16年度改定では、国立私立を問わず大学病院として要件緩和を申し入れようと検討している。3つ目は人事院勧告により人件費が増え... 厳しい改定を覚悟している──国立大学病院(42大学45病院)の14年度収支が計84億円の赤字だと聞きました。山本 各施設で事情は異なると思うが、共通点は3つある。ひとつ目は消費税増税分の補填が不十分だったことだ。消費規模が大きい施設ほど持ち出しになっている。 2つ目は、14年度診療報酬改定が大学病院にとってマイナス改定だったこと。なかでも特定集中治療室(ICU)管理料が大きい。「管理料1」を取得すれば、従来の点数の倍を算定できることになった。ところが、新たに面積要件が加わった。面積なんて将来的に要件になると誰も思っておらず、千葉大学医学部附属病院もつい数年前にICUを改修したばかりで要件をクリアできなかった。これはかなり影響が大きい。16年度改定では、国立私立を問わず大学病院として要件緩和を申し入れようと検討している。3つ目は人事院勧告により人件費が増えたこ

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