医薬経済気象台
景気回復基調に変化はないか
—気になる6月の景気指標悪化—
2015年8月15日号
夏休みといってしまえば簡単だが、景気の「鏡」と称される株価は調整局面に入っている。円相場も123円前後の小幅の推移を続けている。伝えられる内外のニュースが景気の先行きの不確実性を強めているためだ。
海外では中国経済が懸念されている。中国株価は7月に月間で▲14.3%とリーマン・ショック以来の約6年ぶりの大幅下落となった。政府は積極的に株価対策に動いたが効果は出ていない。投資家の間に景気に対する不安が拡大しているためだ。中国景気の減速はアジア諸国の景気にも影響している。アジア開発銀行はアジア諸国の今年の実質成長率を軒並み下方修正した。
米国は4〜6月期実質成長率速報が年率換算で前期比年率2.3%増と1〜3月期の0.6%増から持ち直した。これで9月利上げの可能性が高まったとの見方が強まっている。こうした観測は円安要因になるはずだが、円相場は膠着...
夏休みといってしまえば簡単だが、景気の「鏡」と称される株価は調整局面に入っている。円相場も123円前後の小幅の推移を続けている。伝えられる内外のニュースが景気の先行きの不確実性を強めているためだ。
海外では中国経済が懸念されている。中国株価は7月に月間で▲14.3%とリーマン・ショック以来の約6年ぶりの大幅下落となった。政府は積極的に株価対策に動いたが効果は出ていない。投資家の間に景気に対する不安が拡大しているためだ。中国景気の減速はアジア諸国の景気にも影響している。アジア開発銀行はアジア諸国の今年の実質成長率を軒並み下方修正した。
米国は4〜6月期実質成長率速報が年率換算で前期比年率2.3%増と1〜3月期の0.6%増から持ち直した。これで9月利上げの可能性が高まったとの見方が強まっている。こうした観測は円安要因になるはずだが、円相場は膠着状態
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