医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

参考にしたい海外の取り組み

第24回 ゲノム医療の行方④

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2015年8月15日号

 海外では遺伝子疾患の診断などに関して、どのような組織や企業が何をしているのだろうか。今回はいくつか取り組みを紹介したい。 まず米国だが、08年にNIH(国立衛生研究所)で診断未確定の疾患プログラムが立ち上がり、エクソーム解析を実施した。年間130人が解析対象となり、診断がついた患者割合は、その年で異なるが25〜50%いたとされる。また、Center for Rare Childfood Disorder(C4RCD)という組織がある。親しみやすいホームページを公開し、長い検査漬けの毎日から遺伝子疾患だと診断されるまでの家族の暮らしの記録を紹介している。印象的だったのは、4人の子どものうち1人がミトコンドリア病だとわかったあとに、すべての兄弟が同じ病気の遺伝子を持っていることが判明した経緯などが記されていることである。 英国では、NHS(国民保健サービス)とウェルカム・トラストサン...  海外では遺伝子疾患の診断などに関して、どのような組織や企業が何をしているのだろうか。今回はいくつか取り組みを紹介したい。 まず米国だが、08年にNIH(国立衛生研究所)で診断未確定の疾患プログラムが立ち上がり、エクソーム解析を実施した。年間130人が解析対象となり、診断がついた患者割合は、その年で異なるが25〜50%いたとされる。また、Center for Rare Childfood Disorder(C4RCD)という組織がある。親しみやすいホームページを公開し、長い検査漬けの毎日から遺伝子疾患だと診断されるまでの家族の暮らしの記録を紹介している。印象的だったのは、4人の子どものうち1人がミトコンドリア病だとわかったあとに、すべての兄弟が同じ病気の遺伝子を持っていることが判明した経緯などが記されていることである。 英国では、NHS(国民保健サービス)とウェルカム・トラストサンガー

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