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薬価基準の歴史

統制価格から薬価基準制度へ

第18回

業界アナリスト 藤辺徹貴

2015年8月15日号

 1948年(昭和23年)から医薬品についても次々に統制価格が撤廃され、1950年(昭和25年)12月末までには「ジヒドロストレプトマイシン」「ストレプトマイシン」「スルファジアジン」「同錠」「サリチル酸ナトリウムテオブロミン」「ラノリン」の6品目を残すのみとなった。統制価格が撤廃されていく過程で、医薬品の市場価格相場は下落を続け、1949年(昭和24年)には統制価格対比で、同年10月に「80」、1950年昭5月には「58.2」にまで下落した。 当時、保険診療報酬の薬治療、注射料(いずれも技術料と薬剤料の包括点数)は、統制価格をベースに設定されており、統制価格撤廃後も旧統制価格をもとに設定されていた。しかし、自由価格制への移行により、薬治料、注射料のベースとなった薬剤料と実勢価格の差が大きくなった。 このため、厚生省は、物価庁に対し、統制価格から自由価格に移行する際、ま...  1948年(昭和23年)から医薬品についても次々に統制価格が撤廃され、1950年(昭和25年)12月末までには「ジヒドロストレプトマイシン」「ストレプトマイシン」「スルファジアジン」「同錠」「サリチル酸ナトリウムテオブロミン」「ラノリン」の6品目を残すのみとなった。統制価格が撤廃されていく過程で、医薬品の市場価格相場は下落を続け、1949年(昭和24年)には統制価格対比で、同年10月に「80」、1950年昭5月には「58.2」にまで下落した。 当時、保険診療報酬の薬治療、注射料(いずれも技術料と薬剤料の包括点数)は、統制価格をベースに設定されており、統制価格撤廃後も旧統制価格をもとに設定されていた。しかし、自由価格制への移行により、薬治料、注射料のベースとなった薬剤料と実勢価格の差が大きくなった。 このため、厚生省は、物価庁に対し、統制価格から自由価格に移行する際、まず、

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