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「患部を取りきってもまだ痛い」

2015年8月1日号

 痛みの王様とも言われる代表格のひとつにがん性疼痛がある。幸い患部をきれいに取り除けたというのに、依然として疼痛が続く。 痛みが出るようになって早く対応しなかったために「感作」が起き痛みが複雑化、簡単な薬物療法では痛みが取れ難くなる典型例だ。 別例で開胸術後疼痛症候群もまた厄介。術後3年経つ今も痛みを訴え、鎮痛剤に加え、鎮痛補助剤4種を組み合わせた最強鎮痛療法でも、収まりがつかない頑固なケースも。 患部の状態など本質的にはよくなっているのに、痛みの亡霊が脳の最深部に記憶されてしまって、いつまでも消えない。最新医学をもってしても、まったく気にならなくなる手段が探せないのだから、実に始末が悪い。 がん患者対象にあるアンケートによると、35%の患者が痛みの治療を満足に受けられなかったとある。分子標的薬など新しい治療選択の登場で生存率は高まっている...  痛みの王様とも言われる代表格のひとつにがん性疼痛がある。幸い患部をきれいに取り除けたというのに、依然として疼痛が続く。 痛みが出るようになって早く対応しなかったために「感作」が起き痛みが複雑化、簡単な薬物療法では痛みが取れ難くなる典型例だ。 別例で開胸術後疼痛症候群もまた厄介。術後3年経つ今も痛みを訴え、鎮痛剤に加え、鎮痛補助剤4種を組み合わせた最強鎮痛療法でも、収まりがつかない頑固なケースも。 患部の状態など本質的にはよくなっているのに、痛みの亡霊が脳の最深部に記憶されてしまって、いつまでも消えない。最新医学をもってしても、まったく気にならなくなる手段が探せないのだから、実に始末が悪い。 がん患者対象にあるアンケートによると、35%の患者が痛みの治療を満足に受けられなかったとある。分子標的薬など新しい治療選択の登場で生存率は高まっているが、

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