深層◎医薬分業
暴かれる院内調剤「代行」の実態
不適切事例から始まる頼りない分業改革論
2015年8月1日号
疑惑の目が向けられる病院と門前薬局 なし崩し的制度改革——。ひとつのブームともなっている医薬分業改革論議だが、その様相に何か頼りなさが漂うのは、改革の火付け役となるのが、大概のケースで「不適切事例の発覚」だからだ。
薬局の立地問題や無資格調剤は、その最たるものだ。薬局が処方箋を確保できる病院敷地内への開局を狙う、薬剤師不足や人件費高騰から事務員に調剤を手伝わせる、という事態を予め想定できないはずはない。少なくとも十数年来ニーズがあり、解禁論も出ていた。
しかし、薬剤師・薬局業界自らが、ニーズの源泉は何か、解決すべき課題は何か、そのための改革案は何か、といった考えを整理することもなく、その是非をグレーな状態で据え置いた。その結果、「門内薬局」は乱立、無資格調剤も横行、不適切と断ぜられる事例発覚を契機に、なし崩し的に論議を強いられることにな...
疑惑の目が向けられる病院と門前薬局 なし崩し的制度改革——。ひとつのブームともなっている医薬分業改革論議だが、その様相に何か頼りなさが漂うのは、改革の火付け役となるのが、大概のケースで「不適切事例の発覚」だからだ。
薬局の立地問題や無資格調剤は、その最たるものだ。薬局が処方箋を確保できる病院敷地内への開局を狙う、薬剤師不足や人件費高騰から事務員に調剤を手伝わせる、という事態を予め想定できないはずはない。少なくとも十数年来ニーズがあり、解禁論も出ていた。
しかし、薬剤師・薬局業界自らが、ニーズの源泉は何か、解決すべき課題は何か、そのための改革案は何か、といった考えを整理することもなく、その是非をグレーな状態で据え置いた。その結果、「門内薬局」は乱立、無資格調剤も横行、不適切と断ぜられる事例発覚を契機に、なし崩し的に論議を強いられることになっ
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