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OBSERVER

岡田直美・放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院医長

2015年8月1日号

重粒子線治療は「価値提供」のひとつ──重粒子線治療の課題は。岡田 重粒子線治療は、不治の病であるがんを治そうと優れた技術者たちがつくってくれた日本オリジナルの医療で、20年間に多くのがん患者さんの命を救ってきました。しかし、重粒子線治療の普及は遅れていて、それが課題です。普及しない最大の理由は、知られていないことにあります。7年前ではありますが、日常的にがん診療をしている大病院でアンケート調査を行い400人の医師から回答を得ました(回収率90%)。重粒子線治療を実施したことがあったのはわずか4%、効果・適応症を知っているが12%で、8割以上の医師が治療の選択肢に上がる知識を持ち合わせていませんでした。内科系医師で治療をしたことがある医師は一人もいませんでした。──少ないという印象ですか。岡田 少ないと思います。日本の医療保険制度は非常によく機能している... 重粒子線治療は「価値提供」のひとつ──重粒子線治療の課題は。岡田 重粒子線治療は、不治の病であるがんを治そうと優れた技術者たちがつくってくれた日本オリジナルの医療で、20年間に多くのがん患者さんの命を救ってきました。しかし、重粒子線治療の普及は遅れていて、それが課題です。普及しない最大の理由は、知られていないことにあります。7年前ではありますが、日常的にがん診療をしている大病院でアンケート調査を行い400人の医師から回答を得ました(回収率90%)。重粒子線治療を実施したことがあったのはわずか4%、効果・適応症を知っているが12%で、8割以上の医師が治療の選択肢に上がる知識を持ち合わせていませんでした。内科系医師で治療をしたことがある医師は一人もいませんでした。──少ないという印象ですか。岡田 少ないと思います。日本の医療保険制度は非常によく機能しているので

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