医薬経済オンライン

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足踏み「ツムラ」に降り掛かる難題

1億円プレーヤーが消えた背景

2015年8月1日号

 6月下旬、業界関係者の間で小さな異変が話題になった。ターチこと武田薬品の山田忠孝・前チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサーが得た9億800万円を筆頭に、役員報酬における「1億円プレーヤー」たちの実入りが次々と開示されるなか、昨年までリストの一角を占めていたツムラ関係者の名前が消えたためだ。14年3月期にそれぞれ1億4200万円、1億2600万円の報酬を得ていた芳井順一前会長(現相談役)と加藤照和社長である。  同社の有価証券報告書によれば、15年3月期には「1億円以上である者が存在しない」。取締役に支払った報酬などの総額も4億9600万円から3億1600万円へと4割近く減少している。ツムラ中興の祖である芳井前会長が昨年6月に取締役を辞し、社長を含む現役役員の報酬は業績連動である以上、「1億円プレーヤー」が消えても不思議はない。だが、「芳井前会長が相談役に退いた...  6月下旬、業界関係者の間で小さな異変が話題になった。ターチこと武田薬品の山田忠孝・前チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサーが得た9億800万円を筆頭に、役員報酬における「1億円プレーヤー」たちの実入りが次々と開示されるなか、昨年までリストの一角を占めていたツムラ関係者の名前が消えたためだ。14年3月期にそれぞれ1億4200万円、1億2600万円の報酬を得ていた芳井順一前会長(現相談役)と加藤照和社長である。  同社の有価証券報告書によれば、15年3月期には「1億円以上である者が存在しない」。取締役に支払った報酬などの総額も4億9600万円から3億1600万円へと4割近く減少している。ツムラ中興の祖である芳井前会長が昨年6月に取締役を辞し、社長を含む現役役員の報酬は業績連動である以上、「1億円プレーヤー」が消えても不思議はない。だが、「芳井前会長が相談役に退いたのと

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