読む医療—医師が書いた本の斜め読み—
若い医師の「死」への率直な思いは伝わる
第30回
鍛冶孝雄
2015年8月1日号
手を出しにくい、読みにくいと直感的に思ったら、タイトルだけ見て書棚に戻してしまうというのが、濫読書家の本性。しかし、この連載を始めてから、手に取った本の著者が「医師」だとパラパラとめくってみる癖がついた。少し興味を惹かれるとそれから本の帯を読み、少し食い応えがありそうだったら、前書きと後書きを読む。翻訳書だと訳者後書きにも目を通して読むか読まないかの判断に至る。そうした行動を取った後も、医師が書いた本は書棚に戻すことが多い。もともと、自分の知識では読みこなせないものが多い、というのが「医者の本」のほとんどという事情が大きいが、もうひとつ、一般書も含めて何か「上から目線」的な印象を受けるものも苦手だ。
単なる印象だけだから、読みもしないで誤解したままという本も多いはず。つまり食わず嫌いだが、「聴く力」とか「伝える力」とか...
手を出しにくい、読みにくいと直感的に思ったら、タイトルだけ見て書棚に戻してしまうというのが、濫読書家の本性。しかし、この連載を始めてから、手に取った本の著者が「医師」だとパラパラとめくってみる癖がついた。少し興味を惹かれるとそれから本の帯を読み、少し食い応えがありそうだったら、前書きと後書きを読む。翻訳書だと訳者後書きにも目を通して読むか読まないかの判断に至る。そうした行動を取った後も、医師が書いた本は書棚に戻すことが多い。もともと、自分の知識では読みこなせないものが多い、というのが「医者の本」のほとんどという事情が大きいが、もうひとつ、一般書も含めて何か「上から目線」的な印象を受けるものも苦手だ。
単なる印象だけだから、読みもしないで誤解したままという本も多いはず。つまり食わず嫌いだが、「聴く力」とか「伝える力」とか、
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