医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

審査建言

現実味を帯びてきた薬剤師業務の見直し

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2015年8月1日号

 以前から関係者の間では導入の可能性が模索されていた「調剤助手制度」の導入が、このところ急速に現実味を帯びてきた。  薬剤師の資質向上と、医療現場での地位向上をめざして、薬剤師関係者が長年要求してきた薬学教育6年制がようやく実現。医薬分業も薬価差益の大幅縮小という強力な追い風を受けて、あっという間に60%を超えるまでに急成長した。インターネット販売解禁という失点はあったものの、「薬剤師専用薬」ともいえるOTC薬の販売分類を獲得し、薬剤師の前途は順風満帆とさえ思われていた。  しかし、医療を取り巻く環境は、高齢化に伴う国民医療費の増加や規制緩和の流れのなかで、このところ急速に厳しくなってきている。薬剤師を巡る状況も厳しい。  まず、薬学教育6年制の導入による薬科大学や薬学部の雨後の筍のような急増、経営者の予想に反した大学受験者の減少と学生の質の...  以前から関係者の間では導入の可能性が模索されていた「調剤助手制度」の導入が、このところ急速に現実味を帯びてきた。  薬剤師の資質向上と、医療現場での地位向上をめざして、薬剤師関係者が長年要求してきた薬学教育6年制がようやく実現。医薬分業も薬価差益の大幅縮小という強力な追い風を受けて、あっという間に60%を超えるまでに急成長した。インターネット販売解禁という失点はあったものの、「薬剤師専用薬」ともいえるOTC薬の販売分類を獲得し、薬剤師の前途は順風満帆とさえ思われていた。  しかし、医療を取り巻く環境は、高齢化に伴う国民医療費の増加や規制緩和の流れのなかで、このところ急速に厳しくなってきている。薬剤師を巡る状況も厳しい。  まず、薬学教育6年制の導入による薬科大学や薬学部の雨後の筍のような急増、経営者の予想に反した大学受験者の減少と学生の質の低下

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence