医薬経済オンライン

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過熱する「指先血液検査」競争

ブームで置き去りにされそうな「受ける意味と価値」

2015年7月15日号

 これは「セルフメディケーションの推進」なのか、それとも日本医師会が批判するように「セルフメディケーションの名を借りた営利産業」なのだろうか。目下、盛り上がっている薬局・ドラッグストアでの血液検査である。  始まりは筑波大学大学院内分泌代謝・糖尿病内科の矢作直也准教授が主導する「糖尿病診断アクセス革命」だ。街の薬局で指先採血によるHbA1c測定をモデルケースとして東京都足立区と徳島県で実施。未発見の糖尿病の人や、その予備軍を見つけ出し、医療機関の受診を促すというプロジェクトである。それはマスコミの話題になったばかりでなく、政府を動かしたとも言われ、それまでグレーゾーンとされた自己採血による血液検査にガイドラインを策定させたほどだ。  そのガイドラインに沿って検体測定室を設けて指先から数滴の血液を採取し1〜2項目の血液検査を行う薬局や、「ワン...  これは「セルフメディケーションの推進」なのか、それとも日本医師会が批判するように「セルフメディケーションの名を借りた営利産業」なのだろうか。目下、盛り上がっている薬局・ドラッグストアでの血液検査である。  始まりは筑波大学大学院内分泌代謝・糖尿病内科の矢作直也准教授が主導する「糖尿病診断アクセス革命」だ。街の薬局で指先採血によるHbA1c測定をモデルケースとして東京都足立区と徳島県で実施。未発見の糖尿病の人や、その予備軍を見つけ出し、医療機関の受診を促すというプロジェクトである。それはマスコミの話題になったばかりでなく、政府を動かしたとも言われ、それまでグレーゾーンとされた自己採血による血液検査にガイドラインを策定させたほどだ。  そのガイドラインに沿って検体測定室を設けて指先から数滴の血液を採取し1〜2項目の血液検査を行う薬局や、「ワンコイ

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