武田薬品、高額報酬のカラクリ
本当はもっと貰えた、ネスレ引き抜きのロジェ氏
2015年7月15日号
巨額損失を出しても役員報酬は上がる。それで株主は納得するのだろうか。6月末、上場する製薬各社の役員報酬が公表された。開示された有価証券報告書によると、製薬企業で1億円を超える役員報酬を得ていたのは約30人。そのうち武田が上位3人を占めた。
武田と言えば、米国で糖尿病治療薬「アクトス」を巡る製造物責任訴訟の和解金支払いで、15年3月期は約1457億円もの最終損失を計上。上場以来、初めて赤字に転落した。それにもかかわらず、山田忠孝CMSO(退任)の9億800万円を筆頭に、フランク・モリッヒCOO(退任)が8億900万円、クリストフ・ウェバー社長CEOが5億700万円の報酬を得た。
東京商工リサーチの集計によると、他業種も含めた上場企業(15年3月期)の報酬トップは、オリックスの宮内義彦元会長(54億円)。5位には日産自動車のカルロス・ゴーン社長(10億円)がおり、山田...
巨額損失を出しても役員報酬は上がる。それで株主は納得するのだろうか。6月末、上場する製薬各社の役員報酬が公表された。開示された有価証券報告書によると、製薬企業で1億円を超える役員報酬を得ていたのは約30人。そのうち武田が上位3人を占めた。
武田と言えば、米国で糖尿病治療薬「アクトス」を巡る製造物責任訴訟の和解金支払いで、15年3月期は約1457億円もの最終損失を計上。上場以来、初めて赤字に転落した。それにもかかわらず、山田忠孝CMSO(退任)の9億800万円を筆頭に、フランク・モリッヒCOO(退任)が8億900万円、クリストフ・ウェバー社長CEOが5億700万円の報酬を得た。
東京商工リサーチの集計によると、他業種も含めた上場企業(15年3月期)の報酬トップは、オリックスの宮内義彦元会長(54億円)。5位には日産自動車のカルロス・ゴーン社長(10億円)がおり、山田氏
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