「てんかん」を取り巻く現状
理解不足が招く「就労困難」
第1回
ライター:本島玲子
2015年7月15日号
5月23日土曜日の新潟市は、この時期としては暑い日だった。その市民公開講座の会場は、予定時刻の1時間以上も前だというのに、開始を静かに待つ人で溢れていた。日本神経学会学術大会に合わせて開催されたイベント「にいがた神経内科ウィーク」の最終日である。脳卒中、パーキンソン病、頭痛に続くテーマが「てんかん」だった。
新潟の人は生真面目なのか……。そうした筆者の疑問は、質疑応答の時間に至って解けた。休憩時間中に会場から寄せられたメモが、スクリーンに映し出されていく。
「20歳で全般てんかんを発症し、薬で発作を抑えている。現在28歳だが、またいつ発作が起きるかと心配でたまらない」
「高齢初発てんかんは、どのような原因で起こるのか」
「ひきつけは遺伝するのか」
「(家族が)強直間代発作のときに顔が土気色になるが、人工呼吸は必要か」
「13歳の息子が頭...
5月23日土曜日の新潟市は、この時期としては暑い日だった。その市民公開講座の会場は、予定時刻の1時間以上も前だというのに、開始を静かに待つ人で溢れていた。日本神経学会学術大会に合わせて開催されたイベント「にいがた神経内科ウィーク」の最終日である。脳卒中、パーキンソン病、頭痛に続くテーマが「てんかん」だった。
新潟の人は生真面目なのか……。そうした筆者の疑問は、質疑応答の時間に至って解けた。休憩時間中に会場から寄せられたメモが、スクリーンに映し出されていく。
「20歳で全般てんかんを発症し、薬で発作を抑えている。現在28歳だが、またいつ発作が起きるかと心配でたまらない」
「高齢初発てんかんは、どのような原因で起こるのか」
「ひきつけは遺伝するのか」
「(家族が)強直間代発作のときに顔が土気色になるが、人工呼吸は必要か」
「13歳の息子が頭蓋
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