医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

2大社会保険国ドイツとフランス事情

第100回

医薬評論家 五條正也

2015年7月15日号

 ドイツでは欧州医薬品庁で承認された新薬を最初の1年間は自由薬価で販売できるが、GBA(連邦委員会)の指定した比較対象薬とその比較試験の結果を見て付加的ベネフィット評価が行われる。慢性疾患薬の多くは後発品が対象薬に指定され、「付加的ベネフィットがない」と評価されると、社会保険での支払価格が大幅に下がる。  最近ではノボ・ノルディスクの持効型インスリンアナログの「トレシーバ」が付加的ベネフィットがないと評価され、社会保険との交渉でヒトインスリンの価格しか払えないとされたことから、6月終わりにノボはトレシーバの販売を取りやめると発表している。  近年の糖尿病薬で販売が中止された製品は多く、SGLT2阻害剤ではジョンソン&ジョンソンの「インヴォカナ」(日本名「カナグル」)やノバルティスのDPP4阻害剤「ガルバス」(日本名「エクア」)、またサノフィの...  ドイツでは欧州医薬品庁で承認された新薬を最初の1年間は自由薬価で販売できるが、GBA(連邦委員会)の指定した比較対象薬とその比較試験の結果を見て付加的ベネフィット評価が行われる。慢性疾患薬の多くは後発品が対象薬に指定され、「付加的ベネフィットがない」と評価されると、社会保険での支払価格が大幅に下がる。  最近ではノボ・ノルディスクの持効型インスリンアナログの「トレシーバ」が付加的ベネフィットがないと評価され、社会保険との交渉でヒトインスリンの価格しか払えないとされたことから、6月終わりにノボはトレシーバの販売を取りやめると発表している。  近年の糖尿病薬で販売が中止された製品は多く、SGLT2阻害剤ではジョンソン&ジョンソンの「インヴォカナ」(日本名「カナグル」)やノバルティスのDPP4阻害剤「ガルバス」(日本名「エクア」)、またサノフィの「

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