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海外時報

2度目の危機も切り抜けたオバマケア

最高裁が再び合憲判決、民間保険に再編機運も

2015年7月15日号

 米国を準皆保険体制へと導く「アフォーダブル・ケア法」(ACA)、通称オバマケアが再び脱線の危機を切り抜けた。6月25日、最高裁はACAで640万人が新たに手にした民間保険適用を失う事態につながる法解釈を退けた。  10年3月、大統領署名に漕ぎ着けたACAだったが、12年には保険適用を国民に課す個人義務化要件の合憲性を巡って最初の最高裁判決があり、オバマケア廃棄を掲げた共和党ミット・ロムニー候補との再選選挙があった。オンライン保険加入システムの破綻というトラブルにも見舞われた。オバマケア批判をテコに下院多数派を握った共和党は、50回を超すACA廃棄法案を採択し続け、13年には上院で実施予算を凍結して動きを封じ込めようと議事を妨害し、16日間にわたって政府機関が閉鎖されるというドラマがあった。そして今回、ACAの骨格に関わる2回目の最高裁判決である。  企業...  米国を準皆保険体制へと導く「アフォーダブル・ケア法」(ACA)、通称オバマケアが再び脱線の危機を切り抜けた。6月25日、最高裁はACAで640万人が新たに手にした民間保険適用を失う事態につながる法解釈を退けた。  10年3月、大統領署名に漕ぎ着けたACAだったが、12年には保険適用を国民に課す個人義務化要件の合憲性を巡って最初の最高裁判決があり、オバマケア廃棄を掲げた共和党ミット・ロムニー候補との再選選挙があった。オンライン保険加入システムの破綻というトラブルにも見舞われた。オバマケア批判をテコに下院多数派を握った共和党は、50回を超すACA廃棄法案を採択し続け、13年には上院で実施予算を凍結して動きを封じ込めようと議事を妨害し、16日間にわたって政府機関が閉鎖されるというドラマがあった。そして今回、ACAの骨格に関わる2回目の最高裁判決である。  企業の

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