経済記事の読み方
日本から撤退する「外資系」金融機関
シティバンクが残した教訓
2015年7月15日号
「また、コンプラ違反でもやらかしたんじゃないのか。あそこは3度行政処分を喰らっているし。お上から『仏の顔も3度まで』と最後通牒を出されていたはず。ついに決心したんだろう」
14年8月、個人業務部門の売却が報道されたシティバンク銀行に対して、銀行業界ではこんな感想でもちきりだった。
日本では営業開始以来100年以上の歴史を持つ老舗の米シティバンク銀行が、個人金融部門の業務を三井住友銀行に推定400億円で譲渡することになった。三井住友銀行では子会社のSMBC信託銀行が受け皿になり、15年11月から業務を引き継ぐ。2兆4400億円にのぼる預金と32の支店、行員1600人がメガバンクグループに組み込まれることになる。
シティバンクのリテール部門の売却については、低金利による収益の悪化が主因と言われているが、これには補足が必要だ。
シティバンクなどの外国銀行は、集めた...
「また、コンプラ違反でもやらかしたんじゃないのか。あそこは3度行政処分を喰らっているし。お上から『仏の顔も3度まで』と最後通牒を出されていたはず。ついに決心したんだろう」
14年8月、個人業務部門の売却が報道されたシティバンク銀行に対して、銀行業界ではこんな感想でもちきりだった。
日本では営業開始以来100年以上の歴史を持つ老舗の米シティバンク銀行が、個人金融部門の業務を三井住友銀行に推定400億円で譲渡することになった。三井住友銀行では子会社のSMBC信託銀行が受け皿になり、15年11月から業務を引き継ぐ。2兆4400億円にのぼる預金と32の支店、行員1600人がメガバンクグループに組み込まれることになる。
シティバンクのリテール部門の売却については、低金利による収益の悪化が主因と言われているが、これには補足が必要だ。
シティバンクなどの外国銀行は、集めた預
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