医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

人材確保と体制整備は急務

第23回 ゲノム医療の行方③

株式会社アンテリオ理事 堀 玲子

2015年7月15日号

 疾患中心型のゲノムデータと、一般市民のゲノムデータでは利活用の仕方が違う。疾患中心型であれば、集めたゲノムデータに基づいて治療を始めることができる。もちろん創薬につなげることも可能だが、ある程度の患者数の確保が必要となる。あまりにも患者数が少ない疾患の場合、創薬までには相当な時間がかかるだろう。 創薬につなげるには、疾患別の適切な患者レジストリ(患者登録)の促進が求められる。患者の生体試料があることによって、臨床研究のフォローアップから治験にリクルートするプロセスもスムーズにいくのではないだろうか。これは日本オミックス医療学会の医師も指摘していることだ。 一方、一般市民のゲノムデータに関しては、住民の理解度が重要である。具体的には、遺伝子レベルのリスクがどのように疾患の予防・発症に関連してくるのかをきちんとフィードバックする仕組みが必...  疾患中心型のゲノムデータと、一般市民のゲノムデータでは利活用の仕方が違う。疾患中心型であれば、集めたゲノムデータに基づいて治療を始めることができる。もちろん創薬につなげることも可能だが、ある程度の患者数の確保が必要となる。あまりにも患者数が少ない疾患の場合、創薬までには相当な時間がかかるだろう。 創薬につなげるには、疾患別の適切な患者レジストリ(患者登録)の促進が求められる。患者の生体試料があることによって、臨床研究のフォローアップから治験にリクルートするプロセスもスムーズにいくのではないだろうか。これは日本オミックス医療学会の医師も指摘していることだ。 一方、一般市民のゲノムデータに関しては、住民の理解度が重要である。具体的には、遺伝子レベルのリスクがどのように疾患の予防・発症に関連してくるのかをきちんとフィードバックする仕組みが必須と

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