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眺望 医薬街道

高齢者の薬物療法GLを見直し

近藤正觀

2015年7月15日号

 日本老年医学会は医療者向けの「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン(GL)」を05年以来10年振りに見直す。近々正式なガイドラインを公表する予定だ。 今回のGLの特徴は13年に厚生労働科学研究として行われた「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究」(代表秋下雅弘=東京大学附属病院老年病科)に基づく見直しで、16領域の系統的レビューを踏まえて作成されたものだ。投与中止を考慮すべき薬物を「ストップ」、使用を強く薦める薬物を「スタート」というリストに掲げて高齢者への薬物投与に注意喚起を促すというところにある。 高齢者(とくに75歳以上)は複数の病気を抱えさまざまな薬剤の投与を受けるケースがある。複数医療機関の受診や、複数診療科の受診が可能な日本では患者が意識的に「かかりつけ薬局」に処方箋を持ち込まない限り、過量投与や重複投与をチェックすることは不可能だ。...  日本老年医学会は医療者向けの「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン(GL)」を05年以来10年振りに見直す。近々正式なガイドラインを公表する予定だ。 今回のGLの特徴は13年に厚生労働科学研究として行われた「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究」(代表秋下雅弘=東京大学附属病院老年病科)に基づく見直しで、16領域の系統的レビューを踏まえて作成されたものだ。投与中止を考慮すべき薬物を「ストップ」、使用を強く薦める薬物を「スタート」というリストに掲げて高齢者への薬物投与に注意喚起を促すというところにある。 高齢者(とくに75歳以上)は複数の病気を抱えさまざまな薬剤の投与を受けるケースがある。複数医療機関の受診や、複数診療科の受診が可能な日本では患者が意識的に「かかりつけ薬局」に処方箋を持ち込まない限り、過量投与や重複投与をチェックすることは不可能だ。医師

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