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対談 異端が変えた「日本の医療界」

前編

土井 脩(医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長) 福島雅典(先端医療振興財団臨床研究情報センター センター長) 司会:ノンフィクション作家 辰濃哲郎

2015年7月1日号

(写真=左が土井氏、右が福島氏)   「異端児」をデジタル大辞泉で引くと、「ある分野で、正統から外れ、特異な存在と見られる人」とある。  だが、その正統から外れた人が、実は「正統」であったことが後に判明するということはないだろうか。愛知県がんセンターの医師だった福島雅典氏(現・臨床研究情報センター長)は、上司の治験に物申し、数百億円もの売上げがあった抗がん剤を叩いた。  一方の旧厚生省大臣官房審議官だった土井脩氏(現・医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長)は、業界の反対を押し切って規制の国際化を推し進め、新薬の市販直後調査を課すなど強面の行政マンとして名を馳せた。  ふたりに共通するのは「異端児」というレッテルだ。冷たい視線に怯まず吐き続けた「正論」は今、ごく当たり前のこととして受け入れられている。その闘いの軌跡は、後進性が... (写真=左が土井氏、右が福島氏)   「異端児」をデジタル大辞泉で引くと、「ある分野で、正統から外れ、特異な存在と見られる人」とある。  だが、その正統から外れた人が、実は「正統」であったことが後に判明するということはないだろうか。愛知県がんセンターの医師だった福島雅典氏(現・臨床研究情報センター長)は、上司の治験に物申し、数百億円もの売上げがあった抗がん剤を叩いた。  一方の旧厚生省大臣官房審議官だった土井脩氏(現・医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長)は、業界の反対を押し切って規制の国際化を推し進め、新薬の市販直後調査を課すなど強面の行政マンとして名を馳せた。  ふたりに共通するのは「異端児」というレッテルだ。冷たい視線に怯まず吐き続けた「正論」は今、ごく当たり前のこととして受け入れられている。その闘いの軌跡は、後進性が指

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