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お粗末だった厚労省と年金機構の対応
2015年7月1日号
日本年金機構がサイバー攻撃を受け、125万件もの個人情報が流出した事件は、年金機構の対応のまずさが問題を大きくしたとの意見が聞かれる。その点は、まさに指摘のとおりであろうが、そもそも年金機構や厚生労働省に、サイバー攻撃に的確に対処できるだけの能力があるのか疑問である。 本件に対する年金機構の対応のまずさは目に余る。例えば、不正アクセスが発覚した5月8日以降も問題となった添付ファイルを開けた職員がいた。本件を警視庁に相談するまでに10日もかかった。漏れた情報のうち55万件についてはパスワードの設定がなく、情報がそのまま外部に出た。システムをインターネットから遮断した時期も、当初は5月29日としていたが6月4日までつながっていたと修正した。塩崎恭久厚労相がこの問題の報告を初めて受けたのは5月28日。最初の不正アクセスが判明してから20日も後のことだった。 5...
日本年金機構がサイバー攻撃を受け、125万件もの個人情報が流出した事件は、年金機構の対応のまずさが問題を大きくしたとの意見が聞かれる。その点は、まさに指摘のとおりであろうが、そもそも年金機構や厚生労働省に、サイバー攻撃に的確に対処できるだけの能力があるのか疑問である。 本件に対する年金機構の対応のまずさは目に余る。例えば、不正アクセスが発覚した5月8日以降も問題となった添付ファイルを開けた職員がいた。本件を警視庁に相談するまでに10日もかかった。漏れた情報のうち55万件についてはパスワードの設定がなく、情報がそのまま外部に出た。システムをインターネットから遮断した時期も、当初は5月29日としていたが6月4日までつながっていたと修正した。塩崎恭久厚労相がこの問題の報告を初めて受けたのは5月28日。最初の不正アクセスが判明してから20日も後のことだった。 5月8
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