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大阪で考えたこと─医師の偏在を解消するには

第81回

日本尊厳死協会理事長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)

2015年7月1日号

 6月12日から2日間、第17回日本医療マネジメント学会学術総会が大阪で開催され、尊厳死について特別講演させていただいた。久しぶりの大阪で、再開発された中之島界隈の大阪大学医学部跡地の高層ビル群には目を見張るものがある。鉄道オタクとして心躍らせ、京阪電鉄中之島線に乗り、会場となったグランキューブ(大阪国際会議場)入りした。  前夜、関西の大学や出先機関、府県の医療保健部局に転職、出向している後輩たちと懇談した。地方の自治体では相変わらず産婦人科、小児科、救急医等の確保や、過疎地域の医療に頭を悩ませている様子。08年度から始まった医学部定員枠の拡大、医学部の新設、地方自治体による医師修学金貸与などの施策で、確かに将来の医師数は増加するだろう。だが、医師の偏在、適正配置はどうだろう。  去る6月9日、厚生労働省の「保健医療2035」策定懇談会が報告書をまと...  6月12日から2日間、第17回日本医療マネジメント学会学術総会が大阪で開催され、尊厳死について特別講演させていただいた。久しぶりの大阪で、再開発された中之島界隈の大阪大学医学部跡地の高層ビル群には目を見張るものがある。鉄道オタクとして心躍らせ、京阪電鉄中之島線に乗り、会場となったグランキューブ(大阪国際会議場)入りした。  前夜、関西の大学や出先機関、府県の医療保健部局に転職、出向している後輩たちと懇談した。地方の自治体では相変わらず産婦人科、小児科、救急医等の確保や、過疎地域の医療に頭を悩ませている様子。08年度から始まった医学部定員枠の拡大、医学部の新設、地方自治体による医師修学金貸与などの施策で、確かに将来の医師数は増加するだろう。だが、医師の偏在、適正配置はどうだろう。  去る6月9日、厚生労働省の「保健医療2035」策定懇談会が報告書をまとめ

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