医薬経済オンライン

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眺望 医薬街道

医師の処方認識が鍵を握る

近藤正觀

2015年7月1日号

 5月26日の経済財政諮問会議で、塩崎恭久厚労相は、後発品の使用促進に関して、20年度末に数量シェアを80%まで引き上げると意思表示した。一方、経済財政諮問会議や財政当局は17年度末に80%は可能とのスタンスで前倒しを求め、6月末に政府が骨太方針を閣議決定するまで、与党も巻き込んで目標設定を巡る激しい報酬が繰り広げられた。 プライマリーバランスの改善の要因となる「医療保険財政の伸びの抑制」は海外でも同様の課題となっており、各国とも医療費をどう抑えていくのかに頭を悩ませている。なかでも後発品の使用促進による薬剤費の節減は取り組み易さから、どんどん進めるというのが財政当局側の要望だ。 後発品は先発品の特許などが消滅したあと「同じ有効成分を含有する」製剤として生物学的同等性データを軸に申請する。新薬ではないため、有効性・安全性データの多くは割愛できるのが...  5月26日の経済財政諮問会議で、塩崎恭久厚労相は、後発品の使用促進に関して、20年度末に数量シェアを80%まで引き上げると意思表示した。一方、経済財政諮問会議や財政当局は17年度末に80%は可能とのスタンスで前倒しを求め、6月末に政府が骨太方針を閣議決定するまで、与党も巻き込んで目標設定を巡る激しい報酬が繰り広げられた。 プライマリーバランスの改善の要因となる「医療保険財政の伸びの抑制」は海外でも同様の課題となっており、各国とも医療費をどう抑えていくのかに頭を悩ませている。なかでも後発品の使用促進による薬剤費の節減は取り組み易さから、どんどん進めるというのが財政当局側の要望だ。 後発品は先発品の特許などが消滅したあと「同じ有効成分を含有する」製剤として生物学的同等性データを軸に申請する。新薬ではないため、有効性・安全性データの多くは割愛できるのが特徴

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