医薬経済オンライン

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「日本版HTA」は今も霧の中

この期に及んで再確認、「走りながら考えよう」

2015年6月15日号

 16年度の試行的導入に向け、いまだに枠組みさえ定かになっていない、「日本版HTA」(医療技術評価)。海外諸国に倣い、薬価や医療機器の償還価格に費用対効果の視点を持ち込むというこの議論で、これまで唯一確かなコンセンサスを得たのが、「走りながら考える」という、制度設計の方法論だ。  5月27日、中央社会保険医療協議会の費用対効果評価専門部会が開かれた。製薬企業5社、医療機器メーカー3社から、費用対効果評価分析のテストケースとして既収載品データの提出を受け、「具体例を用いた検討」を1月以降、非公開で進めていたため、公の議論は今年に入って初めてである。  部会では、既収載品データの再分析を手掛けた研究班の代表者を務める福田敬参考人(国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部長)から、非公開で行われた4つの論点に関する議論や意見が紹介された。制度化で企業...  16年度の試行的導入に向け、いまだに枠組みさえ定かになっていない、「日本版HTA」(医療技術評価)。海外諸国に倣い、薬価や医療機器の償還価格に費用対効果の視点を持ち込むというこの議論で、これまで唯一確かなコンセンサスを得たのが、「走りながら考える」という、制度設計の方法論だ。  5月27日、中央社会保険医療協議会の費用対効果評価専門部会が開かれた。製薬企業5社、医療機器メーカー3社から、費用対効果評価分析のテストケースとして既収載品データの提出を受け、「具体例を用いた検討」を1月以降、非公開で進めていたため、公の議論は今年に入って初めてである。  部会では、既収載品データの再分析を手掛けた研究班の代表者を務める福田敬参考人(国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部長)から、非公開で行われた4つの論点に関する議論や意見が紹介された。制度化で企業側に

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