医薬経済オンライン

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設備投資議論は「寡占化」を加速する

後発品の数量「80%」時代

2015年6月15日号

 8年ほど前のことになる。厚生労働省の官僚と医薬品業界関係者でこんな会話があった。 「後発品使用に数値目標を入れるのはどうでしょうか。できなかった場合は厚労省が批判されますよ」 「目標を達成できなくてもいいです。とにかく入れることが大事。数値目標を掲げたら予算もつくし、勝手に走り出していくので」  このような会話が水面下で交わされてしばらくすると、後発品の数値目標が「12年度末までに数量ベース30%(旧指標)」と設定された。07年度のことだった。 「勝手に走り出していく」  この言葉は確かに的を射ていた。それは現在の後発品使用促進に関する議論を見れば、一目瞭然だ。数値目標は医薬品業界の事情など関係なく膨れ上がっていく。  5月26日に首相官邸4階で開かれた経済財政諮問会議。議題は社会保障制度改革だった。なかでも後発品の使用促進と調剤薬局の見直しに時間が...  8年ほど前のことになる。厚生労働省の官僚と医薬品業界関係者でこんな会話があった。 「後発品使用に数値目標を入れるのはどうでしょうか。できなかった場合は厚労省が批判されますよ」 「目標を達成できなくてもいいです。とにかく入れることが大事。数値目標を掲げたら予算もつくし、勝手に走り出していくので」  このような会話が水面下で交わされてしばらくすると、後発品の数値目標が「12年度末までに数量ベース30%(旧指標)」と設定された。07年度のことだった。 「勝手に走り出していく」  この言葉は確かに的を射ていた。それは現在の後発品使用促進に関する議論を見れば、一目瞭然だ。数値目標は医薬品業界の事情など関係なく膨れ上がっていく。  5月26日に首相官邸4階で開かれた経済財政諮問会議。議題は社会保障制度改革だった。なかでも後発品の使用促進と調剤薬局の見直しに時間が割か

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