医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

成田の医学部新設は「秒読み」

医療界は反対の声も、突き進む政府

2015年6月15日号

 今、全国医学部長病院長会議が最もヤキモキしているのが東北地方に続いて千葉県成田市の「国家戦略特区」にも認められようとしている医学部新設の問題だ。これまで再三再四、反対の声を上げ、今年5月には日本医師会、日本医学会との連名で「国民の求める医療を崩壊させる」と反対の声明を出したにもかかわらず、水面下では政府が新設を認める方向で着々と事態が進んでいるからである。  14年12月に続いて15年2月には内閣府が「成田市分科会」を開催した。専ら〝新設賛成派〟の有識者や教授を招いて意見を拝聴するなどして、新設に向けた布石を打っている。ある医学部長も「水面下で勝手に進められている」と嘆く始末だ。  今や、「東北に医学部新設を!」と叫ぶ声に押され、宮城県仙台市に医学部新設が決まった昨年の二の舞となるに違いない。それどころか、戦略特区での医学部新設は「地方創生に最...  今、全国医学部長病院長会議が最もヤキモキしているのが東北地方に続いて千葉県成田市の「国家戦略特区」にも認められようとしている医学部新設の問題だ。これまで再三再四、反対の声を上げ、今年5月には日本医師会、日本医学会との連名で「国民の求める医療を崩壊させる」と反対の声明を出したにもかかわらず、水面下では政府が新設を認める方向で着々と事態が進んでいるからである。  14年12月に続いて15年2月には内閣府が「成田市分科会」を開催した。専ら〝新設賛成派〟の有識者や教授を招いて意見を拝聴するなどして、新設に向けた布石を打っている。ある医学部長も「水面下で勝手に進められている」と嘆く始末だ。  今や、「東北に医学部新設を!」と叫ぶ声に押され、宮城県仙台市に医学部新設が決まった昨年の二の舞となるに違いない。それどころか、戦略特区での医学部新設は「地方創生に最適

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence