白血病になった社長・患者になって気付いたMRの課題
頼もしい子どもたち
第5回
アプシェ代表取締役社長 昌原清植
2015年6月15日号
「急性リンパ性白血病(ALL)」の診断を受けて入院した私の化学療法がスタートしたのは13年1月4日でした。 前回、化学療法の内容などに触れましたが、今回は化学療法が始まる前の葛藤、そして子どもたちとの会話について、お話したいと思います。 私の病気である成人ALLの30〜50%にフィラデルフィア(Ph)染色体異常が見られるそうです。これは22番染色体と9番染色体間の転座によって異常なBcr─Ablタンパクがつくられ、造血幹細胞を無秩序に増殖させるというものです。このタイプは通常の化学療法で白血病細胞を減らせたとしても、5〜9ヵ月後にはほとんどの人が再発してしまうと言われています。それほど厳しい疾患です。治療は分子標的治療薬を含む化学療法を行い、可能な限り白血病細胞をゼロに近づけたうえで、骨髄移植をする臨床試験への参加を勧められます。 そして、私もこのP...
「急性リンパ性白血病(ALL)」の診断を受けて入院した私の化学療法がスタートしたのは13年1月4日でした。 前回、化学療法の内容などに触れましたが、今回は化学療法が始まる前の葛藤、そして子どもたちとの会話について、お話したいと思います。 私の病気である成人ALLの30〜50%にフィラデルフィア(Ph)染色体異常が見られるそうです。これは22番染色体と9番染色体間の転座によって異常なBcr─Ablタンパクがつくられ、造血幹細胞を無秩序に増殖させるというものです。このタイプは通常の化学療法で白血病細胞を減らせたとしても、5〜9ヵ月後にはほとんどの人が再発してしまうと言われています。それほど厳しい疾患です。治療は分子標的治療薬を含む化学療法を行い、可能な限り白血病細胞をゼロに近づけたうえで、骨髄移植をする臨床試験への参加を勧められます。 そして、私もこのPh染
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