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「認知症はがん告知と酷似」

2015年6月1日号

 認知症は、司る脳神経をズタズタにする。極めて破壊的な疾患で、自己の尊厳を根源から崩壊させてしまう人生最大の深刻な出来事である。 実際、それを証明してくれるのがオランダ。認知症とわかると、即安楽死を選択するという厳しい認識が国民の通念となっている。 日本の医師が患者へ認知症の告知をするときの抵抗感は強く、ズバリ告知する医師は8%にとどまり、72%は「場合による」と答えている。 家族の反対も多く、「父は気が弱く、落ち込んで絶望すると思う。年齢相応の物忘れということで」というような要望が多い。「患者は真実を知りたい」「家族は告げないでほしい」「医師は告げにくい」。こうした状況は、数十年前のがん告知と極めて酷似する。 米国では、がん患者の自殺率が平均値より3倍も高く、精神的サポートの必要性が高い。一方、認知症はそれ以上だといい、周囲の人々は両者の...  認知症は、司る脳神経をズタズタにする。極めて破壊的な疾患で、自己の尊厳を根源から崩壊させてしまう人生最大の深刻な出来事である。 実際、それを証明してくれるのがオランダ。認知症とわかると、即安楽死を選択するという厳しい認識が国民の通念となっている。 日本の医師が患者へ認知症の告知をするときの抵抗感は強く、ズバリ告知する医師は8%にとどまり、72%は「場合による」と答えている。 家族の反対も多く、「父は気が弱く、落ち込んで絶望すると思う。年齢相応の物忘れということで」というような要望が多い。「患者は真実を知りたい」「家族は告げないでほしい」「医師は告げにくい」。こうした状況は、数十年前のがん告知と極めて酷似する。 米国では、がん患者の自殺率が平均値より3倍も高く、精神的サポートの必要性が高い。一方、認知症はそれ以上だといい、周囲の人々は両者の自殺

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