医薬経済オンライン

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「虫食い後発品」に踊らされる現場の苦悩

プラビックス登場で話題に、役所は曖昧路線

2015年6月1日号

 ルールを厳密にしすぎず、ある程度「曖昧さ」を残しておいたほうが、全体が円滑に回る、というのはよくあることだ。例えば、サッカーで「ファウル」の基準が試合展開によって変わることがある。悪質なプレーが続く荒れた試合で審判がいつも以上に厳しく笛を鳴らしイエローカードを出すこともあれば、試合のスピード感を保つために軽微なファウルを流す場合もある。試合全体が円滑に進められるように基準を変えている。  同様の考え方は厳格な規制を前提とする医療の世界にも存在する。「1から10までルールで縛るのではなく、ときにはグレーゾーンが必要」(厚生労働省幹部)といった認識に基づくようだ。  もっともだが、この場合はどうだろう。曖昧な対応が本当に「全体のため」になっているのだろうか。製薬業界内に燻る「虫食い後発品」問題のことである。  俗に言う虫食い後発品とは、先発品の...  ルールを厳密にしすぎず、ある程度「曖昧さ」を残しておいたほうが、全体が円滑に回る、というのはよくあることだ。例えば、サッカーで「ファウル」の基準が試合展開によって変わることがある。悪質なプレーが続く荒れた試合で審判がいつも以上に厳しく笛を鳴らしイエローカードを出すこともあれば、試合のスピード感を保つために軽微なファウルを流す場合もある。試合全体が円滑に進められるように基準を変えている。  同様の考え方は厳格な規制を前提とする医療の世界にも存在する。「1から10までルールで縛るのではなく、ときにはグレーゾーンが必要」(厚生労働省幹部)といった認識に基づくようだ。  もっともだが、この場合はどうだろう。曖昧な対応が本当に「全体のため」になっているのだろうか。製薬業界内に燻る「虫食い後発品」問題のことである。  俗に言う虫食い後発品とは、先発品の適

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