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浮沈を握るのは「海外事業」に

主要製薬10社の14年度決算、国内不振は鮮明

2015年6月1日号

 3月期を採用する国内製薬企業の14年度決算が出揃った。  表に大手、準大手合わせて10社(12月期の大塚ホールディングス、中外製薬、協和発酵キリンの3社を除く)の決算を並べているが、係数的には、武田薬品、第一三共の2社を見舞った特殊要因の影響が突出して大きい。  武田薬品は、米国で持ち上がったアクトスの製造物責任訴訟を和解に持ち込み、訴訟関連費用として3000億円余りを引当計上した結果、1949年の上場以来初という最終赤字で終わった。第一三共は昨年、印サン・ファーマとの間で結んだ連結子会社ランバクシーの吸収合併手続きが年度末にギリギリ間に合い、同社の14年実績と合併関連損益を「非関連事業」の括りでまとめて利益計上したため、武田薬品とは逆に、大幅な増益決算となった。  だが、14年度は武田薬品と第一三共の特殊要因と相まって、率直に言って各社の全体の業績を比較...  3月期を採用する国内製薬企業の14年度決算が出揃った。  表に大手、準大手合わせて10社(12月期の大塚ホールディングス、中外製薬、協和発酵キリンの3社を除く)の決算を並べているが、係数的には、武田薬品、第一三共の2社を見舞った特殊要因の影響が突出して大きい。  武田薬品は、米国で持ち上がったアクトスの製造物責任訴訟を和解に持ち込み、訴訟関連費用として3000億円余りを引当計上した結果、1949年の上場以来初という最終赤字で終わった。第一三共は昨年、印サン・ファーマとの間で結んだ連結子会社ランバクシーの吸収合併手続きが年度末にギリギリ間に合い、同社の14年実績と合併関連損益を「非関連事業」の括りでまとめて利益計上したため、武田薬品とは逆に、大幅な増益決算となった。  だが、14年度は武田薬品と第一三共の特殊要因と相まって、率直に言って各社の全体の業績を比較する

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