医薬経済オンライン

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“塩崎氏降板”でダブるあの人物

「新厚労相」で迎える16年度改定

2015年6月1日号

 安全保障法制の歴史的大転換を試みる安倍晋三政権にあって、内政上の“お荷物”となりつつあるのが、塩崎恭久厚生労働相だ。3つの火種を順に見ていく。  最初は年金で躓いた。14年9月に大臣に就任した塩崎氏は、130兆円を超える公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)のガバナンス改革に動いた。  ところが「現行法の範囲でもガバナンス強化は可能」とする香取照幸年金局長ら厚労省事務方と衝突。さらに運用と人事を巡っては、世耕弘成官房副長官らとも対立する事態を招いた。結局、塩崎氏がめざす「合議制理事会導入」などの改革は、今通常国会では見送られた。  次に「労働者派遣法改正案」。企業による派遣労働者受け入れ期限の上限を撤廃する内容だが、過去に2度廃案になっている。  14年の通常国会は条文ミスが原因。続く臨時国会では、塩崎氏...  安全保障法制の歴史的大転換を試みる安倍晋三政権にあって、内政上の“お荷物”となりつつあるのが、塩崎恭久厚生労働相だ。3つの火種を順に見ていく。  最初は年金で躓いた。14年9月に大臣に就任した塩崎氏は、130兆円を超える公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)のガバナンス改革に動いた。  ところが「現行法の範囲でもガバナンス強化は可能」とする香取照幸年金局長ら厚労省事務方と衝突。さらに運用と人事を巡っては、世耕弘成官房副長官らとも対立する事態を招いた。結局、塩崎氏がめざす「合議制理事会導入」などの改革は、今通常国会では見送られた。  次に「労働者派遣法改正案」。企業による派遣労働者受け入れ期限の上限を撤廃する内容だが、過去に2度廃案になっている。  14年の通常国会は条文ミスが原因。続く臨時国会では、塩崎氏の

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