現場が望む社会保障制度
医療・介護・福祉の「分断」を考える
第1回
東京財団研究員兼政策プロデューサー 三原 岳
2015年6月1日号
縁あって『医薬経済』に執筆することとなった。筆者は東京財団という非営利・独立・民間のシンクタンクに奉職する研究員として、現場や利用者、納税者の視点に立って、医療・介護・福祉制度のあり方を研究している。しかし、もともとは通信社の記者であり、純粋な研究者ではない。医療・介護・福祉の専門資格も持っておらず、現場の経験は介護事業所でボランティアとして2〜3回働いた程度。その意味ではまったくの「素人」に過ぎない。
だが、素人の私から見ると、医療・介護・福祉の関係者が当然視していることが不思議に感じられる。上から目線で物を言う官僚、理不尽な報酬改定に不満を言わない経営者、法的拘束力を持たない国の「通知」が幅を利かせる「国─自治体」の関係、利用者の意向を抜きにした医師など専門職によるパターナリズム(父権主義)、役所や業界団体の意向を気...
縁あって『医薬経済』に執筆することとなった。筆者は東京財団という非営利・独立・民間のシンクタンクに奉職する研究員として、現場や利用者、納税者の視点に立って、医療・介護・福祉制度のあり方を研究している。しかし、もともとは通信社の記者であり、純粋な研究者ではない。医療・介護・福祉の専門資格も持っておらず、現場の経験は介護事業所でボランティアとして2〜3回働いた程度。その意味ではまったくの「素人」に過ぎない。
だが、素人の私から見ると、医療・介護・福祉の関係者が当然視していることが不思議に感じられる。上から目線で物を言う官僚、理不尽な報酬改定に不満を言わない経営者、法的拘束力を持たない国の「通知」が幅を利かせる「国─自治体」の関係、利用者の意向を抜きにした医師など専門職によるパターナリズム(父権主義)、役所や業界団体の意向を気にす
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