医薬経済オンライン

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第一三共「仕切り直し」の背景

過去10年を「新たな中期経営計画」にどう活かすか

㈱薬新 井高恭彦

2015年6月1日号

 第一三共がFDA(米国食品医薬品局)にたびたび製造・品質問題を指摘されたインドのランバクシーと決別した。予定していたサン・ファーマへの譲渡を無事完了、連結対象から切り離した。譲渡の際に手にしたサンの株式9%を売却して3784億円(税効果考慮前)の収益も得た。ランバクシー買収額は08年当時、約5000億円だったから、単純計算で差し引き約1200億円のマイナス。それでも「傷を最小限に抑えた」と、株主は概ね高く評価している。  中山讓治社長は5月15日の経営説明会で「この間、多くの従業員がランバク—再建に向けて、汗を流し、気持ちの入った仕事をしてくれた。これは決して無駄にはならない。当初、思い描いた構想を実現させたかったが、企業全体を考えると、そうもいかなかった」と総括した。  第一三共は、ランバクシー問題解決のため、本社から総勢30人の「レスキュー部隊」をイン...  第一三共がFDA(米国食品医薬品局)にたびたび製造・品質問題を指摘されたインドのランバクシーと決別した。予定していたサン・ファーマへの譲渡を無事完了、連結対象から切り離した。譲渡の際に手にしたサンの株式9%を売却して3784億円(税効果考慮前)の収益も得た。ランバクシー買収額は08年当時、約5000億円だったから、単純計算で差し引き約1200億円のマイナス。それでも「傷を最小限に抑えた」と、株主は概ね高く評価している。  中山讓治社長は5月15日の経営説明会で「この間、多くの従業員がランバク—再建に向けて、汗を流し、気持ちの入った仕事をしてくれた。これは決して無駄にはならない。当初、思い描いた構想を実現させたかったが、企業全体を考えると、そうもいかなかった」と総括した。  第一三共は、ランバクシー問題解決のため、本社から総勢30人の「レスキュー部隊」をインドに

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