医薬経済オンライン

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米国流「社外取締役制度」の陥穽

アキュセラで内紛、救ったのは大株主のSBI・北尾氏

2015年6月1日号

 危機一髪だったようだ。東証マザーズに上場する創薬ベンチャー「アキュセラ」の内紛である。同社は慶應義塾大学医学部附属病院の元眼科医である窪田良氏が米国シアトルで創業した加齢黄斑変性治療薬の開発をめざすベンチャーだが、昨年9月に突然、窪田氏がCEO(最高経営責任者)を外れてファウンダー(創業者)兼会長になり、COO(最高執行責任者)のブライアン・オカラガン氏が社長兼CEOに就任したと発表した。  ところが、今年1月に大株主のSBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏が臨時株主総会開催を要求。オカラガン氏側は「臨時株主総会開催要求は法的に無効だ」と法廷闘争を繰り広げた。  だが、この手のM&Aを大の得意とする北尾氏の采配が功を奏したのか、米ワシントン州の地裁が臨時株主総会開催を命令。早速、5月1日にシアトルで開かれた株主総会ではSBI側が完勝しオカ...  危機一髪だったようだ。東証マザーズに上場する創薬ベンチャー「アキュセラ」の内紛である。同社は慶應義塾大学医学部附属病院の元眼科医である窪田良氏が米国シアトルで創業した加齢黄斑変性治療薬の開発をめざすベンチャーだが、昨年9月に突然、窪田氏がCEO(最高経営責任者)を外れてファウンダー(創業者)兼会長になり、COO(最高執行責任者)のブライアン・オカラガン氏が社長兼CEOに就任したと発表した。  ところが、今年1月に大株主のSBIホールディングスCEOの北尾吉孝氏が臨時株主総会開催を要求。オカラガン氏側は「臨時株主総会開催要求は法的に無効だ」と法廷闘争を繰り広げた。  だが、この手のM&Aを大の得意とする北尾氏の采配が功を奏したのか、米ワシントン州の地裁が臨時株主総会開催を命令。早速、5月1日にシアトルで開かれた株主総会ではSBI側が完勝しオカラ

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