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海外時報

的確な先読み、あるいは苦し紛れの方向転換

2015年6月1日号

 OTC薬バルク供給会社ペリゴを間に挟んだ、ジェネリック大手テバとマイランの買収を巡る因縁じみた応酬など、5月初めは業界インサイダーが身を乗り出す話題が続いた。  減量薬「コントレイブ」の市販後安全性研究を未熟な状態で公表してしまったオレキシジェンの苦境も伝えられた。「アバンディア」批判で知られるスティーブ・ニッセン(クリーブランド・クリニック研究主任)、FDA(米国食品医薬品局)のみならず、販売提携する武田薬品からも集中砲火を浴び、オレキシジェンの株価は急落。進行中の研究は打ち切り、やり直しとなり、研究費負担もぐっと重くなりそうな状況だ。  こうしたなかで、製薬会社の「あり方論」、いわば直球の問題提起として波紋を投げ掛けたのは、グラクソ・スミスクラインの方針転換だった。  GSKは、抗がん剤ビジネスを160億ドルで売却した一方、ワクチン事業...  OTC薬バルク供給会社ペリゴを間に挟んだ、ジェネリック大手テバとマイランの買収を巡る因縁じみた応酬など、5月初めは業界インサイダーが身を乗り出す話題が続いた。  減量薬「コントレイブ」の市販後安全性研究を未熟な状態で公表してしまったオレキシジェンの苦境も伝えられた。「アバンディア」批判で知られるスティーブ・ニッセン(クリーブランド・クリニック研究主任)、FDA(米国食品医薬品局)のみならず、販売提携する武田薬品からも集中砲火を浴び、オレキシジェンの株価は急落。進行中の研究は打ち切り、やり直しとなり、研究費負担もぐっと重くなりそうな状況だ。  こうしたなかで、製薬会社の「あり方論」、いわば直球の問題提起として波紋を投げ掛けたのは、グラクソ・スミスクラインの方針転換だった。  GSKは、抗がん剤ビジネスを160億ドルで売却した一方、ワクチン事業を53

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