医薬経済オンライン

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がん患者を救えない「患者申出療養」

がん研究センターのリストで見えるあまりに高額な薬剤費

2015年5月15日号

 国立がん研究センターが「国内で薬事法上未承認・適応外である医薬品・適応のリスト」を公表した。リストは医薬品医療機器総合機構(PMDA)の未承認薬データベースに、PMDAのデータで欠けているものをがん研究センター先進医療評価室が調査した未承認薬を加え、がん領域の医薬品を抜き出したものだ。  リストの公表は、昨年、規制改革会議が混合診療の解禁を主張し物議を醸した末、「患者申出療養」に落ち着いたのを受けたもので、がん研究センターがどんな未承認薬があるかを広く知ってもらうため調査したものである。かつての「丸山ワクチン」を持ち出すまでもなく、がん患者とその家族にとっては未承認薬であっても使ってほしいと願うのは無理もない。それだけに一見の価値がある。  規制改革会議の提案以降、大手新聞で『患者の希望で混合診療が可能になる』との見出しが躍るなど、がん...  国立がん研究センターが「国内で薬事法上未承認・適応外である医薬品・適応のリスト」を公表した。リストは医薬品医療機器総合機構(PMDA)の未承認薬データベースに、PMDAのデータで欠けているものをがん研究センター先進医療評価室が調査した未承認薬を加え、がん領域の医薬品を抜き出したものだ。  リストの公表は、昨年、規制改革会議が混合診療の解禁を主張し物議を醸した末、「患者申出療養」に落ち着いたのを受けたもので、がん研究センターがどんな未承認薬があるかを広く知ってもらうため調査したものである。かつての「丸山ワクチン」を持ち出すまでもなく、がん患者とその家族にとっては未承認薬であっても使ってほしいと願うのは無理もない。それだけに一見の価値がある。  規制改革会議の提案以降、大手新聞で『患者の希望で混合診療が可能になる』との見出しが躍るなど、がん患

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