武田、和解金「2880億円」の収支
アクトス訴訟、非常識評決で固まった「相場観」
2015年5月15日号
一連の顛末を、クリストフ・ウェバー社長以下、武田薬品の経営陣はどう受け止めているだろうか。
膀胱がんの発症リスクから、米国で持ち上がっていた2型糖尿病治療薬「アクトス」の製造物責任訴訟は、24億ドル、日本円にして2880億円もの和解金を、武田が原告側に支払うかたちで決着を見ようとしている。
4月29日、「昭和の日」の祝日朝に同社が発信したニュースリリースによると、和解金の総額は23億7000万ドル。ただし、全米で約9000件に達している原告と、現在提訴を検討している「クレーム提起者」の95%が同社の提案を受け入れた場合に和解基金に払い込むという条件付きだ。
原告側の受け入れが97%に達すると、基金への支払額は24億ドルに増える。1件当たりの和解金は、単純計算で26万ドル余りとなるが、喫煙歴などほかのがんリスクを抱えていた原告の受取金は減額される模様だ。
いず...
一連の顛末を、クリストフ・ウェバー社長以下、武田薬品の経営陣はどう受け止めているだろうか。
膀胱がんの発症リスクから、米国で持ち上がっていた2型糖尿病治療薬「アクトス」の製造物責任訴訟は、24億ドル、日本円にして2880億円もの和解金を、武田が原告側に支払うかたちで決着を見ようとしている。
4月29日、「昭和の日」の祝日朝に同社が発信したニュースリリースによると、和解金の総額は23億7000万ドル。ただし、全米で約9000件に達している原告と、現在提訴を検討している「クレーム提起者」の95%が同社の提案を受け入れた場合に和解基金に払い込むという条件付きだ。
原告側の受け入れが97%に達すると、基金への支払額は24億ドルに増える。1件当たりの和解金は、単純計算で26万ドル余りとなるが、喫煙歴などほかのがんリスクを抱えていた原告の受取金は減額される模様だ。
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