「五重苦」が待ち受ける後発品業界
チキンレースで「疲弊」、タイミングを逃せば「全滅」も
2015年5月15日号
本誌が読者の手元に届く頃には大手専業各社の通期決算が出揃っている国内後発品業界。14年4月の診療(調剤)報酬改定で、DPC病院に「後発医薬品係数」が、保険薬局には「後発医薬品調剤体制加算」の積み増しがインセンティブとして与えられたのを追い風に、各社の業績は押し並べて伸長したようだ。
日本ジェネリック製薬協会のまとめによると、14年度第3四半期(10〜12月期)の後発品数量シェアは、全医療用医薬品数量を分母に取る旧指標で33.4%へと上昇した。前年第3四半期より5.6ポイントの増加で、業界関係者の悲願であった3分の1のラインをようやく超えた。これを受け、医療従事者や新薬メーカーから必要以上にキワモノ扱いされてきた後発品に対する見識についても、今後は勢いを増して改まっていくことだろう。
と同時に、国内後発品業界に対しては、血税を原資に国民医療の一翼を担うセ...
本誌が読者の手元に届く頃には大手専業各社の通期決算が出揃っている国内後発品業界。14年4月の診療(調剤)報酬改定で、DPC病院に「後発医薬品係数」が、保険薬局には「後発医薬品調剤体制加算」の積み増しがインセンティブとして与えられたのを追い風に、各社の業績は押し並べて伸長したようだ。
日本ジェネリック製薬協会のまとめによると、14年度第3四半期(10〜12月期)の後発品数量シェアは、全医療用医薬品数量を分母に取る旧指標で33.4%へと上昇した。前年第3四半期より5.6ポイントの増加で、業界関係者の悲願であった3分の1のラインをようやく超えた。これを受け、医療従事者や新薬メーカーから必要以上にキワモノ扱いされてきた後発品に対する見識についても、今後は勢いを増して改まっていくことだろう。
と同時に、国内後発品業界に対しては、血税を原資に国民医療の一翼を担うセク
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