医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

世界的製薬大手の成長期は終わった

第98回

医薬評論家 五條正也

2015年5月15日号

 今年は世界的大手を含めて製薬企業のM&Aが増えている。ファイザーは注射剤の後発品に強いホスピーラを170億ドルで買収すると2月に発表し、アッヴィは今年10億ドルを超えると期待されるファーストインクラスのBTK阻害剤の慢性リンパ性白血病薬「インブルビカ」を創製したファーマサイクリクスを210億ドルで買収することで3月に合意している。  今年は大手同士の事業交換という新たな再編もあり、グラクソ・スミスクラインは3月2日、抗がん剤をノバルティスへ160億ドルで売却している。ここには14年の売上高が合計で16億ドルを超える6製品と2つの開発品が含まれるので、インブルビカと開発品で210億ドルというのは相当高い買い物となる。当初は提携しているジョンソン&ジョンソン(J&J)が170億ドルで買収すると報じられたが、アッヴィともう1社が買収に手を挙げたため、驚くほどの高価格と...  今年は世界的大手を含めて製薬企業のM&Aが増えている。ファイザーは注射剤の後発品に強いホスピーラを170億ドルで買収すると2月に発表し、アッヴィは今年10億ドルを超えると期待されるファーストインクラスのBTK阻害剤の慢性リンパ性白血病薬「インブルビカ」を創製したファーマサイクリクスを210億ドルで買収することで3月に合意している。  今年は大手同士の事業交換という新たな再編もあり、グラクソ・スミスクラインは3月2日、抗がん剤をノバルティスへ160億ドルで売却している。ここには14年の売上高が合計で16億ドルを超える6製品と2つの開発品が含まれるので、インブルビカと開発品で210億ドルというのは相当高い買い物となる。当初は提携しているジョンソン&ジョンソン(J&J)が170億ドルで買収すると報じられたが、アッヴィともう1社が買収に手を挙げたため、驚くほどの高価格となっ

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