医薬経済オンライン

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読む医療—医師が書いた本の斜め読み—

インタープリターという自由意志の正体

第25回

鍛冶孝雄

2015年5月15日号

 ぐずる赤ん坊をあやすとき、日本人の多くは「いないいないばぁー」をやって、機嫌を取り戻そうとするが、赤ん坊の反応は、実はさまざまだ。ぐずり続けることもあれば、すぐに反応して、まさに「天使のように」笑うこともある。まだ、この世界に出てきてすぐ、目も見え始めた頃に過ぎないのに、赤ん坊はどうして「いないいないばぁー」が面白いと思うのか。あるいはぐずり続ける赤ん坊でも「いないいないばぁー」は一瞬だけ見ている。その反応は「理解できない」というより、「自分はそんなことでは誤魔化されない」と思っているように見える。なぜ日本人の大人は「いないいないばぁー」が赤ん坊の機嫌を取るのに有効だと信じているのだろう。今回取り上げる、マイケル・S・ガザニガの脳科学講義では、生後間もない目の見え始めた乳児でも、「テーブルにあったボールを一瞬だけ何かで隠して、テー...  ぐずる赤ん坊をあやすとき、日本人の多くは「いないいないばぁー」をやって、機嫌を取り戻そうとするが、赤ん坊の反応は、実はさまざまだ。ぐずり続けることもあれば、すぐに反応して、まさに「天使のように」笑うこともある。まだ、この世界に出てきてすぐ、目も見え始めた頃に過ぎないのに、赤ん坊はどうして「いないいないばぁー」が面白いと思うのか。あるいはぐずり続ける赤ん坊でも「いないいないばぁー」は一瞬だけ見ている。その反応は「理解できない」というより、「自分はそんなことでは誤魔化されない」と思っているように見える。なぜ日本人の大人は「いないいないばぁー」が赤ん坊の機嫌を取るのに有効だと信じているのだろう。今回取り上げる、マイケル・S・ガザニガの脳科学講義では、生後間もない目の見え始めた乳児でも、「テーブルにあったボールを一瞬だけ何かで隠して、テーブル

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