眺望 医薬街道
医療の「効率化」は長年の課題
近藤正觀
2015年5月15日号
「無駄はどこにあるのか」 4月の中央社会保険医療協議会において、外来医療に関する各種データが厚生労働省保険局から示された。16年度診療報酬改定に向けての議論のスタートだ。将来的課題として、①高齢者の外来受療率や外来受診頻度は低下しているが、全体としては外来患者が減っていない、②大病院を紹介なしで受診する患者の割合は高く推移、③高齢者の複数医療機関受診が高いことから薬剤の重複投与がある、④患者の飲み残し残薬は薬剤の無駄である、⑤主治医機能が浸透していない——などを挙げている。 こうした課題が出るのは医療機関別の機能と医療機関のネットワークが上手に組まれていない状況があるためだ。診療所と病院と調剤薬局(院内を含む)が患者のための医療提供ではなく、自施設か、自らの医療グループの利益確保に汲々としている姿が浮かび上がる。総論賛成・各論反対の医療が横行して...
「無駄はどこにあるのか」 4月の中央社会保険医療協議会において、外来医療に関する各種データが厚生労働省保険局から示された。16年度診療報酬改定に向けての議論のスタートだ。将来的課題として、①高齢者の外来受療率や外来受診頻度は低下しているが、全体としては外来患者が減っていない、②大病院を紹介なしで受診する患者の割合は高く推移、③高齢者の複数医療機関受診が高いことから薬剤の重複投与がある、④患者の飲み残し残薬は薬剤の無駄である、⑤主治医機能が浸透していない——などを挙げている。 こうした課題が出るのは医療機関別の機能と医療機関のネットワークが上手に組まれていない状況があるためだ。診療所と病院と調剤薬局(院内を含む)が患者のための医療提供ではなく、自施設か、自らの医療グループの利益確保に汲々としている姿が浮かび上がる。総論賛成・各論反対の医療が横行している
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