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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

偏差値秀才は医師志望

東京福祉大学・大学院 副学長 喜多村悦史

2015年5月15日号

 少子化の煽りで教育業界は厳冬期だ。18歳人口の減少で、大学は全入状況になって久しく、関連の進学塾での廃業や校舎閉鎖が相次いでおり、社会経済的にも容易ならざる状況である。 そのうち「元教授だったのだが」というタクシー運転手が珍しくなくなるだろう。というのは、外国では「医師としては食べていけないので」といった話をするインテリ運転手が少なくないからなのだが、日本の医師に関してだけは、そうした事態は当分生じないと信じられているようだ。 その証拠として挙げられるのが、異常とも言える医学部進学熱である。週刊東洋経済の特集(3月21日号)が、いろいろなことを教えてくれる。まず全国医学部(80校)への延べ志願者数は、07年度には12.8万人であったが、14年度は16.9万人へと3割も増加している。とくに入試センターでの足切りがない私立医科大学では55%の増加なのだそうだ。...  少子化の煽りで教育業界は厳冬期だ。18歳人口の減少で、大学は全入状況になって久しく、関連の進学塾での廃業や校舎閉鎖が相次いでおり、社会経済的にも容易ならざる状況である。 そのうち「元教授だったのだが」というタクシー運転手が珍しくなくなるだろう。というのは、外国では「医師としては食べていけないので」といった話をするインテリ運転手が少なくないからなのだが、日本の医師に関してだけは、そうした事態は当分生じないと信じられているようだ。 その証拠として挙げられるのが、異常とも言える医学部進学熱である。週刊東洋経済の特集(3月21日号)が、いろいろなことを教えてくれる。まず全国医学部(80校)への延べ志願者数は、07年度には12.8万人であったが、14年度は16.9万人へと3割も増加している。とくに入試センターでの足切りがない私立医科大学では55%の増加なのだそうだ。 そ

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