医薬経済オンライン

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トヨタに比肩するギリアドの「儲け」

世界有数の企業に押し上げたソバルディが「日本に上陸」

2015年5月1日号

 経済界はむろん、政界であれ学界であれ、恵まれた者への妬みはいつの世にも存在する。表面上は紳士的に振る舞いながらも、テーブルの下では足を蹴飛ばし合う間柄と例えられる国内の製薬業界において、現在、最も強い嫉妬の対象となっている企業は免疫治療薬「抗PD─1抗体」の開発で注目される小野薬品とともに、画期的な経口C型肝炎治療薬で世界市場を一気に席巻しているギリアド・サイエンシズの日本法人であるに違いない。  米ギリアド本社の14年12月期の売上高は前年比2.2倍の248億9000万ドル(約2兆9868億円)、税引前利益は同3.5倍の148億5600万ドル(約1兆7832億円)に達した。武田薬品からエーザイに至る内資上位5社の最終利益を合算してもギリアドの半分にすら至らないということだけでも途方もない水準であることはわかるが、その凄さはトヨタ自動車が15年3月末で予想する税引前利益2兆92...  経済界はむろん、政界であれ学界であれ、恵まれた者への妬みはいつの世にも存在する。表面上は紳士的に振る舞いながらも、テーブルの下では足を蹴飛ばし合う間柄と例えられる国内の製薬業界において、現在、最も強い嫉妬の対象となっている企業は免疫治療薬「抗PD─1抗体」の開発で注目される小野薬品とともに、画期的な経口C型肝炎治療薬で世界市場を一気に席巻しているギリアド・サイエンシズの日本法人であるに違いない。  米ギリアド本社の14年12月期の売上高は前年比2.2倍の248億9000万ドル(約2兆9868億円)、税引前利益は同3.5倍の148億5600万ドル(約1兆7832億円)に達した。武田薬品からエーザイに至る内資上位5社の最終利益を合算してもギリアドの半分にすら至らないということだけでも途方もない水準であることはわかるが、その凄さはトヨタ自動車が15年3月末で予想する税引前利益2兆9200

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