経済記事の読み方
内向き経営者の「尻叩き」となるか
社外取締役2人以上で「ガバナンス」強化
2015年5月1日号
「クーデターによって社長の座を奪われました。(中略)ガバナンスを間違っているのは久美子社長だ」
3月27日に開かれた大塚家具の定時株主総会における創業者・勝久氏の発言である。1月下旬に実娘の久美子氏が社長に復帰して以降に起きた父娘の骨肉劇は、ネタ枯れの2月を乗り切る格好の話題になり、報道各社はニンマリだが、親子バトルの最中に彼らが口にしたガバナンスを巡る議論が到達点を迎えていた。
金融庁は3月5日に有識者会議を開き、新たな「コーポレートガバナンス・コード」(企業統治原則)をまとめ、上場企業の多くが株主総会を開催する6月からの適用を決めた。そして東京証券取引所は、上場会社に社外取締役を2人以上選ぶことを事実上義務付けた。
制定の背景にあるのは、外国人投資家の東京市場へのつなぎ止めである。第2次安倍晋三政権は12年の発足当時から、内部留保型経営が多...
「クーデターによって社長の座を奪われました。(中略)ガバナンスを間違っているのは久美子社長だ」
3月27日に開かれた大塚家具の定時株主総会における創業者・勝久氏の発言である。1月下旬に実娘の久美子氏が社長に復帰して以降に起きた父娘の骨肉劇は、ネタ枯れの2月を乗り切る格好の話題になり、報道各社はニンマリだが、親子バトルの最中に彼らが口にしたガバナンスを巡る議論が到達点を迎えていた。
金融庁は3月5日に有識者会議を開き、新たな「コーポレートガバナンス・コード」(企業統治原則)をまとめ、上場企業の多くが株主総会を開催する6月からの適用を決めた。そして東京証券取引所は、上場会社に社外取締役を2人以上選ぶことを事実上義務付けた。
制定の背景にあるのは、外国人投資家の東京市場へのつなぎ止めである。第2次安倍晋三政権は12年の発足当時から、内部留保型経営が多い日
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