花井陳雄・協和発酵キリン社長 | 医薬経済オンライン

interview

花井陳雄・協和発酵キリン社長

2015年5月1日号

開発投資なくして成長なし──がん免疫療法の新薬開発が盛んになってきたなかで、御社も抗ＣＣＲ4抗体「ポテリジオ」の併用開発の提携を半年間で3件まとめました。がん免疫療法の市場機会についてどう認識していますか。花井　まだ始まったばかりなのでわからない。来年くらいにはある程度の手応えが掴めると思う。　私もこんな展開になるとは思わなかったが、もともと人間にはかなりの免疫力があるので、抑制因子を解除すれば、実は免疫がしっかり効くということ。単剤でこれだけ効くなら、もっとほかの（メカニズムの免疫療法薬などとの）組み合わせはどうなのか。腫瘍免疫の考え方と今までの治療薬が組み合わさって、そちらのほうに開発の軸が移ったという印象だ。これから10年くらいは、その方向が開発の主流になるのではないか。　ポテリジオは、成人Ｔ細胞リンパ腫（ＡＴＬ）にはよく効くが、ではほ... 開発投資なくして成長なし──がん免疫療法の新薬開発が盛んになってきたなかで、御社も抗ＣＣＲ4抗体「ポテリジオ」の併用開発の提携を半年間で3件まとめました。がん免疫療法の市場機会についてどう認識していますか。花井　まだ始まったばかりなのでわからない。来年くらいにはある程度の手応えが掴めると思う。　私もこんな展開になるとは思わなかったが、もともと人間にはかなりの免疫力があるので、抑制因子を解除すれば、実は免疫がしっかり効くということ。単剤でこれだけ効くなら、もっとほかの（メカニズムの免疫療法薬などとの）組み合わせはどうなのか。腫瘍免疫の考え方と今までの治療薬が組み合わさって、そちらのほうに開発の軸が移ったという印象だ。これから10年くらいは、その方向が開発の主流になるのではないか。　ポテリジオは、成人Ｔ細胞リンパ腫（ＡＴＬ）にはよく効くが、ではほかの

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