医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

社会的常識を超える「クスリと金」の関係

2015年5月1日号

 日本製薬工業協会(製薬協)は、11年1月に「透明性ガイドライン」を策定し、加盟企業での情報開示が開始された。この透明化に大きな影響を与えたのが米国だ。米国では、製薬業界から医療界へ提供される不透明な金が引き起こす問題があとを絶たなかったことから、10年3月に「サンシャイン条項」を盛り込んだ法律が成立、施行された。製薬企業は、医師に対し10ドル以上の金やサービスを提供した場合は、これを政府に報告しなければならなくなった。 製薬協加盟社は、13年から医師や医療機関に支払った金銭情報を開示し始めた。医師個人への支払いは、1年遅れの14年8月から加盟企業が順次情報を開示し、今年2月末には全社出揃った。製薬業界から医学界に流れる巨額な資金の全体像は、それまで「ブラックボックス」になっていた。「透明性ガイドライン」の策定・実施によって毎年、前年度分を製薬各社は開...  日本製薬工業協会(製薬協)は、11年1月に「透明性ガイドライン」を策定し、加盟企業での情報開示が開始された。この透明化に大きな影響を与えたのが米国だ。米国では、製薬業界から医療界へ提供される不透明な金が引き起こす問題があとを絶たなかったことから、10年3月に「サンシャイン条項」を盛り込んだ法律が成立、施行された。製薬企業は、医師に対し10ドル以上の金やサービスを提供した場合は、これを政府に報告しなければならなくなった。 製薬協加盟社は、13年から医師や医療機関に支払った金銭情報を開示し始めた。医師個人への支払いは、1年遅れの14年8月から加盟企業が順次情報を開示し、今年2月末には全社出揃った。製薬業界から医学界に流れる巨額な資金の全体像は、それまで「ブラックボックス」になっていた。「透明性ガイドライン」の策定・実施によって毎年、前年度分を製薬各社は開示

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence